米ヤフー(Yahoo)は12日、約7億ドルでオンライン広告枠のオークションサイトを運営する米ライトメディア(Right Media)の買収が完了したと発表した。競合する米グーグル(Google)や米マイクロソフト(Microsoft)に対抗し、ブランドのプロモーションなどで利用が増加している視覚的なディスプレイ広告の売り上げ増加を狙う。
今回の買収に先立って、ヤフーは昨年10月にライト・メディアの20%株式を取得していた。ライト・メディアは、ウェブサイトのオーナーが広告スペースのオークションを行い、最も高い値で入札した広告主に販売することのできるシステムを運営している。ライト・メディアは通常7%の手数料を徴収する。
オンライン広告市場では、先行する米グーグル(Google)がこれまで、短いテキスト広告を主体として、インターネット上で最大のネットワークを構築してきた。一方で、より動的な広告への需要の高まりが期待されることから、このところグーグルと米マイクロソフト(Microsoft)はディスプレイ広告の配信を手掛ける企業を相次いで買収している。
グーグルは米ダブルクリック(DoubleClick)を31億ドルで買収することで合意しており、マイクロソフトは60億ドルで米アクアンティブ(aQuantive)を買収する。アクアンティブの買収は1カ月以内にも完了する見込みであるが、ダブルクリックの買収については、米連邦取引委員会(FTC)が急速な成長を遂げているオンライン広告市場で競争を阻害する可能性がないか調査を行っている。
グーグルが今年4月にダブルクリックの買収を発表してから1週間後、ヤフーは既に保有している株式に加えてライト・メディアの残りの80%株式を6億8千万ドルで取得することを発表した。現金と株式交換による買収取引の終了までにヤフーの株価が下がったため、取引総額は6億5千万ドルに減少した。
ヤフーは先月、かつての勢いを取り戻すために、テリー・セメル氏に代わって共同創業者のジェリー・ヤン氏を最高経営責任者(CEO)に任命している。